「超高速!参勤交代」2014年の映画。
何気なく観はじめたら思わずストーリーに引き込まれた。
題名からしてもっとコメディで軽いタッチかと思いきや、メッセージ性があって、観る前はあまり期待してなかったけど、とてもよかった。
物語はフィクションだけど、実在した領民思いの名君主、湯長谷藩の藩主・内藤政醇がモデルとなって描かれている。
一年間の江戸での勤めをあげ、国に戻るが、幕府の命で5日(通常は10日かかる)で再び参勤しなければならないという話。
湯長谷藩はもともと小さな藩であるのと、数年前の飢饉で蓄えもない。ただでさえ莫大なコストのかかる参勤交代を終えたタイミングでの、参勤命令。行かなければ藩は取り潰しに。
時間もお金もないなか、次から次に降りかかる難題(難題ありすぎ?)を解決し、江戸までたどり着いて藩を守れるのか…
内藤政醇役は佐々木蔵之介さん。人柄のいい慕われているお殿様っぷりに引き込まれる。お殿様なのに剣の腕も達人級で本当にかっこよかった。
西村雅彦さんが老中役で出られてるんだけど、これがまたいいキャラで。いつも困った時に名案を出してくれてみんなから頼りにされるのに、ちょっと運がないところがまた愛されキャラなのかも。
他にも、伊原剛志さん、寺脇康文さん等ベテラン役者さんたちが個性あふれるいいキャラ。殺陣の迫力もあって見応えたっぷり。
いろんな楽しみ方はあると思うけど、この映画で一番心打たれたのは、
金銭的には裕福ではない藩だけど、お殿様が本当に本当に領民思いで、常に領民のことを考えていて、その家臣たちもお殿様を心から信頼して、守ろうとしていたところ。
今、国難で大変な時にこんな人がトップだったら…なんて思ってしまった。
実在していたお殿様もやっぱり領民思いだったというからなおのことそう思ってしまった。
昔は選べなかったけど、今はリーダーを選べる時代。
選ぶ私たちがもっと賢くなって、選んで行かなければと思った。
実はこの映画、続編も作られていてその名も「超高速!参勤交代リターンズ」
2作目も観たけど、個人的には1作目の方が面白かった。2作めは派手になりすぎてて、ちょっと引いてしまうところがあったかも。まぁ、続編は期待しちゃうところもあるからね。
でも、役者さん達はやっぱりとても素敵なので、1作目でおもしろいと思った方はぜひみてほしい!(アマゾンプライムだとどちらも観られます^^)
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